raspbberry pi 3 model B+ Raspbian初期設定編

Raspberry Pi 3+とUSB SSD

raspbberry pi 3 model B+ にインストールしたRaspbian の初期設定編です。

さて前回はOSのインストールで終わりましたので、今回はLinuxOSのRaspbianを設定して行きます。

1.地域を設定しSSHとVNCを使える様にする

  • GUI画面の一番左上のラズベリーのマークをクリックし 「設定」→「Raspberry Piの設定」を選択します。 インターフェースのタブを選んでSSHとVNCを有効にしておきます。
  • 同様にローカライゼーションのタブから 「ロケール設定」を選択
    • 言語を  ja
    • 国    JP
    • 文字セット UTF-8 にする。
  • 同様にタイムゾーンのタブから 「ロケール設定」を選択
    • 地域  Asia
    • 位置  Tokyo にする。
  • 念のため再起動します。

これでSSHとVNCが使える様になったので違うパソコンからアクセス出来ます。 なお、これらはTerminalを起動してCUIで「sudo raspi-config」を実行することでも設定可能です。 アクセスのためにRaspberry Piのアドレスを確認しましょう。 OS画面右上にネットワークのアイコンがあります。 アイコンの上にマウス矢印をかざすと

eth0 Configured 192.168.0.5/24

wlan0 Configured 192.168.0.10/24

のように表示されます。 有線LAN接続ならeth0の192.から始まるアドレスがRaspberry Piのアドレスです 無線LAN接続ならwlan0の192.から始まるアドレスがRaspberry Piのアドレスとなりますのでメモっておきます。 次で出てきますがTerminal起動した後調べる場合は

ifconfig

と打ち込んで調べて下さい。

2.ターミナルソフトを操作するWindowsパソコンにインストールしておく

Tera Termなどのターミナルソフトを、操作する(Windowsパソコン等)にインストールしておく。 ここから先のほとんどで、このターミナルソフトからRaspberry PiのアドレスにSSHでログインして設定をして行きます。

3.SSHでログイン

WindowsパソコンからTera Termを起動します。 ホストに先ほどのメモっておいたアドレスを入力。 192.168.0.5(のように入れる /24`はいらない) TCPポート:22 SSHで「OK] ログイン画面で ユーザー名 :pi (デフォルト) パスフレーズ:インストール時に決めたパスワードまたは 決めていない場合はraspberryと入力して「OK] これでログイン出来ます。

今後の設定、ソフトのインストールはこの状態でターミナルより実施していくと大変楽に出来ます。

4.apt-getを用いてパッケージの更新&アップグレード

#パッケージリストの更新
sudo apt-get update
#アップグレード
sudo apt-get upgrade

5.VNCでログイン

SSHはCUIベースでのログインでしたが、遠隔操作の形でGUI操作するのも便利です。
VNCServerは最初からインストールされているので、クライアント側、つまりWindows PC側にVNC Viewerをインストールしておきましょう。
REALVNCのホームページよりダウンロードします。
インストールと使い方は他のサイトを参照して下さい。
これで、他のパソコンからGUIベースで遠隔操作できるようになります。 こうなると、普段はRaspberry Pi本体にディスプレイとマウス、キーボードを取り付ける必要が無くなってしまいます。我が家でも写真のようにお守り程度についています...

6.Raspbianのネットワーク設定

以後はWindowsパソコンからTerminalを起動しての設定です。
Terminal内で起動するLinuxエディターは「vi」「vim」「nano」等の自分で使いやすいものを利用して下さい。 ここから先は判りやすいように「vi」に統一して記述していきます。

Raspbianのネットワーク設定です。
外部からRaspbianを操作したりネットワークに解放する場合はIPアドレスを固定する必要があります。
(DHCPサーバーを利用してアドレスを設定場合は設定不要です。)

ターミナルよりroot権限で

sudo vi /etc/dhcpcd.conf

開いた /etc/dhcpcd.conf に以下の内容を追記する。 ※ #行はコメントアウトですので記述不要

interface eth0
#static ip_address=(RaspberryPiに割り当てるIPアドレス)/(サブネットマスク)
static ip_address=192.168.0.xxx/24
#static routers=(デフォルトゲートウェイ)ルータのIPアドレス
static routers=192.168.0.1
#static domain_name_servers=(DNSサーバのIPアドレス)ルータのIPアドレス
static domain_name_servers=192.168.0.xxx

保存したら再起動

sudo reboot

7.rootでのパスワードを設定する。

後でサーバーを構築するにはrootユーザーにパスワードを設定しておく必要があります。 ターミナルより

sudo passwd root

パスワードを設定しますこれで大まかな設定は終了です。
しかし最初から作成されていたユーザーpiをそのまま使っているのでは外部から推測されやすく危険と思われます。piユーザを別のユーザー名に変更することが賢明でしょう。それは次回投稿とします。

次回投稿予定
defaultのpiユーザーを別の名前に変更する編



raspbberry pi 3 model B+ にLinuxをインストールし各種サーバーを作ってみた 入手~OS導入編

Raspberry Pi 3+とUSB SSD

巷で人気のraspbberry pi を使ってLinux OSディストリビューション「Raspbian」をインストールし、その後Webサーバー、FTPサーバ等、各種サーバーをインストールしました。せっかくなので手順を覚え書きとして記録して行きます。

まずはraspbberry pi 3 model B+を入手。

手っ取り早いところで、アマゾンでは「コンプリートスターターセット」と題し
本体+SDカードメモリ+microSDカードリーダー+電源+HDMIケーブル+ケース付で1万円を切った値段で販売しているので個別に入手が面倒な場合はこれで十分のようです。私もものぐさなのでこれで購入しました。
ただし、この今回のセットについているケースは今ひとつでした。
私はサーバーにする目的だったので、後でファン付のものに買い換えをしました。
この「コンプリートスターターセット」は、SDカードに最初からOS(noobs)がインストールされていて、それから起動して行くとDebian系Linuxが手間無く、あっという間にインストール出来ます。
私の場合も、まずはそのまま入っているOSから起動してインストールしました。
そして色々とお試しで動かしておおよその状態が判ってから、新規でSDカードをフォーマットしてホームページから最新のものを入れ直しをしました。
今回は、まっさらSDカードから作っていく方法を書いて行きます。
ただ、SDカード起動のサーバーを作成するとなると、メモリの寿命の短さから実用的で無いので最終的にはUSB起動で外付けハードディスクまたはSSDで起動させる様に仕様変更して行きます。

OSのセットアップまでの手順

1.Raspbianの入手

ここでは、ラズベリーパイ推奨のLinuxディストリビューション「Raspbian」を入れていきます。OSはここから入手しましょう。
https://www.raspberrypi.org/downloads/noobs/

noobsはLiteではなく、フルzip版をダウンロードしてください。
後でUSBのHDDに入れ替えるので最初はFullでインストールして遊びましょう。

ダウンロードしたZipファイルから「xxxx-xx-xx-raspbian-jessie.img」ファイルをを展開しておきます。

2.microSDカードのフォーマット

microSDカードをフォーマットしましょう。
現在のWindows10のフォーマットであるNTFSではなく旧Windowsで使われていたFAT32/64でフォーマットします。
SD規格が定めるフォーマットをするためにも、以下のリンクからSD Card Formatterをダウンロードすると簡単にフォーマット出来ます。
https://www.sdcard.org/jp/downloads/formatter_4/

このソフトは下記の容量に従って、標準サイズのSDメモリカードとmicroSDメモリカードをフォーマットできます。

ダウンロードしたらインストールしておきましょう。

それではフォーマットです。
Windows PCにmicroSDカードをさします。
SD Card Formatterを起動します。
microSDカードがささってるフォーマットするドライブを選択します。
フォーマットをクリックします。
フォーマットオプション消去設定はクイックフォーマット、論理サイズ調整はONに設定。
OKをクリック。これでmicroSDカードがフォーマット終了です。

3.Disk Imageの書き込み

microSDカードに最初に入手したRaspbian Liteのイメージを書き込むためのソフトWin32 Disk Imagerを以下のリンクからダウンロードします。
https://ja.osdn.net/projects/sfnet_win32diskimager/

それでは書き込み開始します。
microSDカードをPCにセットしておきWin32 Disk Imagerを起動します。
Image File: 先ほど解凍したRaspbian Liteのimgファイルを選択します。
Device:  先ほどフォーマットしたmicroSDカードのドライブを選択します。
Writeをクリック、書き込みが完了。

4.raspbberry pi の起動

それではmicroSDカードにOS imageが書きこまれているので、それをラズベリーパイにセットし、HDMIのモニター、USBキーボード・マウスをついないでさらにLAN、を接続します。
最後に電源ケーブルを差し込んで起動で「Raspbian」のインストールが始まります。
今回はFullインストールなのでRECOMMENDEDと表示されているRaspbianにチェックを入れます。
警告が表示されるので「Yes」をクリック。
インストール途中でアカウントの作成が指示されます。

ラズパイはデフォルトアカウントは最初から登録されています。
アカウント:pi

CUI版のRaspbian Stretch Liteの場合はパスワードが最初から入っていて
パスワード:raspberry
今回のGUI版のRaspbian Stretch with desktopをインストールした場合は自分で自由なパスワードを入力します。
もちろん入力たパスワードは忘れないようにしておいてください。

以後のログインはraspberrypi login:にpiと入力し、Password:に今回作ったパスワード○○○○○○と入力しログインします。

以上がOS導入編です。

後日、Raspbian初期設定編アップです。

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